栗山監督の退任にあたってのことば

Number(ナンバー)1041号[雑誌]で気になった部分を引用します。

色々と我慢して起用していること、言われてました。信念があって使っていたということだそうです:

時間軸が人と違っていたのは実感してるよ。たとえばコーチって、今の選手の現状を評価して、足りないところに手を入れようとするじゃない。でも僕の場合は2, 3年後に意識があって、3年後に活躍するんだから我慢できる、という価値観を持っていたんだよね。ただ、時間軸が違うと価値観が違ってくるでしょ。正しいことも変わってくるから、当然、ぶつかっちゃうわけ (笑)。やっと、それでいいと思えるようになったんだけど、最後の方は苦しかったなぁ。あまりにぶつかりすぎて、ここまでみんなに文句を言われるとさすがにね……これはこの子のためになる、将来のチームのためになるんだから我慢するんだって、何度、思ったことか。監督は今だけの時間軸でものを見ちゃいけないんだよ。それじゃ、前に進まないからね。

栗山監督は人の起用にあたっては信念を持っていたんだなぁ…というのが感想です。

今年、あれだけ実績のあるミヤをファームへ落として、勝ちパターンじゃないところで使ったりして、つらい思いをさせたと思う。でもこの10年、本当の優しさは厳しさの中にあるということを何度も思い知らされてきた。こっちがどう思われようが、選手を泣かせようが怒らせようが、それがコイツのためになると思えばとことんやり切ってきた。だからミヤが『監督、サイン下さいよ』と言ってくれた時は本当に涙、出てきたよ。あの言葉は宝物だね