JAWS DAYS 2015

JAWS DAYS 2015 クラウドへダイブ 〜 Dive Deep into the Cloud!

最近はお仕事で AWS と戯れることができてうれしい限りです。日本にいる間にJAWS-UGのイベントが開催されると聞き、参加してまいりました。案件で常駐していると、土日も出不精になってしまうので、こういう時間のある時の投資って大事だと思うのですよ。

ニュースのアグリゲーションとかレコメンドをしてくれる、スマートニュース様でのログ解析基盤について。世界展開を実施するにあたり様々な問題が出てきたのを解決した過程をプレゼンしていただきました。

個人的には、Azkaban (ジョブフローマネージャー)とChartio (グラフ生成ツール?)が気になりました。仕事柄、きちんとフォローしていきたいです。

ログ解析基盤としては、オープンソースでも満足いくことができるように思える中で、エンタープライズ製品がどのようにプレゼンスを高めていくのかを考えていかないといけない気がします。

Windows2003の保守期限切れ・ハードウェアの保守期限切れなどのかんけいから、HIS様のサイトの一部をAWSへ移行しましたというお話。 情シスの方主導で、SIerに頼らないで頑張ってきたということです。 JAWS で発表するような情シスの方なので、「自分たちがITを利用してビジネスを牽引していくんだ」的な熱を感じます。情シスの方でも、これだけ自分たちで手を動かせるのであれば、SIerはさらなる高付加価値をつけていかないとダメですよね。

 

今回一番気になっていたセッションです。金融機関でクラウドがどのように活用されているのか?そして、されていくのか?こういう情報って、大事かなと思います。 お話を伺っていくと、金融機関の情報システムは FISC という規格に適合する必要があるということでした。そして今年の6月にFISCが改正され、

  1. 勘定系などの基幹業務部分
  2. それ以外の周辺システム・社内システム

という2つの分類がなされるということです。2.のそれ以外の周辺システム・社内システム部分に関しては、クラウドの利用を推奨するという内容に変更されることが決まっているそうです。

これからは、金融機関向けにもクラウドの大幅な活用が見込まれていくということでしょう。 今までなんだかんだでデーターセンターにオペレーターとして多くの人員を抱え、雇用を創出していた部分もあるわけですが、そういった人たちの数が大幅に減少していく未来が見えますね。。。クラウドにしたら、ハードウェアのお守りをする人なんて不要になるわけですから。

また、自分たちがSIerにとっても、今まで以上にクラウドに対する知見が求められてくるということだと思います。クラウドやAWS的なインフラをつかって、どうすれば効率よく、SLAを維持したシステムをつくっていくのか、とかいうことが今後の課題となっていきそうです。また、クラウドにより隠蔽されていきますが、実際の配線なんかも意識できる人の価値がこれからどんどん高くなっていく気がします。

最後に FINTECH (= Finance + Technology) というキーワードで、金融機関と連携したWebサービスなどのマッシュアップを生み出していこうという機運が高まっていることを教えていただきました。特に東京三菱UFJ銀行では FINTECH のコンテストを実施するということです。 まだまだ銀行が API などの形で銀行内部の情報を提供することは難しいようですが、そうした柔軟さによって新しいサービスがシンガポールなどで開発されている実態を紹介していただきました。赤い銀行は進んでいるなーという感想。

DevOpsというムーブメントが進んでいく中で、テスト・デプロイ自動化とかで解決できていたボトルネックが違うところに移ってきているという示唆がいんしょうてきでした。 Opsから見たときにDevsと一括りにしてしまうけれども、Devsには

  • プログラマー

  • デザイナー

  • フロントエンドエンジニア

  • マーケティング

などなど色々な人がいて、その人たちにはその人たちの理由があって変更を加えたい。そうしたDev内部の色々な要望を以下に迅速に解決し、改善のスピードを上げていくのかといったことがこれからの課題になりつつあるということなのだと思います。 ボトルネックがどんどん変わっていき、それに対応していく、というのがこれからの課題になりうるのだと思います。

 

Kaizen PlatformのChatOpsすごい。インフラもプログラミングのパラダイムで変更を適用するよ。

AWS Lambdaについての発表をつづけて2つ。AWS Lambdaって、どうしてそういうネーミングかわからなかったのですが、イベントドリブンでプログラミングするときの、イベント発生時にトリガーされる手続きのことを指して Lambda と呼んでいるわけですね。だとしたら、ネーミングかそのまま実態をあらわしていることが理解できて納得です。

現在のところはトリガーとしてはS3ぐらいしかないけれど、どんどん拡充予定。これまで一々プログラミングしていた処理を、AWS側の責務にしちゃえるところがうれしい部分のようです。

本田技研の情シスに勤務する、AWS Samuraiに選ばれた方の発表。結論としては、

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とのこと。やっぱりAWSの衝撃や、情シスがビジネスを牽引していくんだ、というような熱い思いを持った人たちがJAWS界隈には多い印象を強く受けます。