ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語 IV を読む

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塩野七生のローマ人の物語を読んでいます。といっても英語版。日本語で読んだのは学生の時だから、あれから5年くらいかな。今が一番おもしろいカエサルのところを読んでいます。

ロジスティクスというか、兵站のことを、この部分を読んで痛感させられました:

Wars are not carried out so that people may die, but rather so that people may live. Once war changes into something done in order to die, the place for cool reason is lost and everything becomes madness. As long as people think they are fighting in order to live, the vitality of the organization can be maintained. The clearest sign of such vitality, the sign that was clear to every single soldiers, was the receipt of supplies, and Caesar never forgot how important this was throughout his life.

拙訳:

戦争は人を死なせるために行うのではない。むしろ人を生かすために行うのだ。一度戦争が死ぬために行われるようになると、冷静な判断の余地が失われ、すべてが狂気となる。兵士たちが生きるために戦っていると考えている限り、軍隊組織としての活力が維持することができる。そのような活力の明確な兆候、それもすべての兵士にとって明らかな兆候とは、物資の補給を受けることだ。そして、このことの重要性をカエサルは生涯を通じてけして忘れることはなかった。